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2012年5月1日火曜日

ブラックベーリーの終わり

ブラックベーリーが終わるって言う話で
野口悠紀雄がちよっと変な記事を書いていたという話を思い出した。


AppleのiPhoneが一億台売れたという話しから


http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/779f1bcbf4cd23af352ecfebca5e745a/page/1/



広範囲なシステムのシェア争いであることから
「スマートフォン大戦争」は、実は「クラウド大戦争」
という見方をする。


野口悠紀雄が引用している所によると
MM総研によると、10年度の日本のスマートフォン出荷台数は855万である。上述の数字と比較すると、世界に占めるシェアは2・88%ということになる。

この数字により日本はスマートフォンに乗り遅れていると記事では指摘している。
だが、この数字には注意を払わなくてはならない。
10年度の世界のスマートフォンの市場には欧米で圧倒的に支持されていた
ブラックベリーが相当数含まれている。これは日本では見事に売れなかった商品だ。
はっきり言ってブラックベリーを日本で積極的に使おうという人は、
よほどの変わり者だろうし、今後のスマートフォンの流れを考えるうえで
ブラックベリーの巻き返しは限りなく難しいと言える。
10年当時、代わりに日本には優秀なガラパゴス携帯を使っていた層があり
これはいつスマートフォンへ移行してもおかしくない要素を持ち合わせていた。
ようするに日本から見れば、環境性能的に不満が残るブラックベリーは
未だスマートフォンとはみなされていなかったと見るべきだろう。

だいたい、iPhoneが一億台売れたっていうのでエライコトっていうのは結構だが
このブラックベリーだって1億1千万台以上が販売されている。
でも現在のiPhone対アンドロイドの戦いの蚊帳の外に置かれたような状況だ。
ブラックベリーを知らなくてもスマートフォンの争いに乗り遅れたとは
決して言えない現状であるから、ブラックベリーをかなり含めたシェア数で
判断するのは間違いだといえると思う。


他にもGmailが独り勝ちしているとかいうのも少し違和感がある
たしかに強力なシステムでシェアを確保しているといえるが
世の中のメールの多くがGmailというわけではあるまい。


どうも「スマートフォンに関心のない日本」「スマートフォンに乗り遅れた日本」
というのを描きたいみたいだけれど、iPhoneがauから出るっていう噂だけで
新聞をはじめとした報道が過熱して株価に影響がでるような現状がある日本である
どうも、いろいろと無理のある記事のうよな気がした。