ランドバンキングというのは、
もとももとは、地方自治体の土地利用の際に用いられた
土地の有効取得手法のこと。
最近では長期的な不動産開発ビジネスをいう事が多い。
住宅やマンションなどのへの不動産投資ではなくて
将来開発が見込める土地に対して投資して
リターンを得るという形。
この土地の将来性に対する投資と言うのは、
普通は大資本の大手デベロッパーや
大口投資家に独占されていたものだったけれど、
ランドバンキングによって
一般の投資家がアクセスできるようになった。
土地開発と言うと日本では
鉄道会社が主体となって
おこなってきた歴史がある。
安い土地を買って住宅地を作り
鉄道を引いて価値をあげるという流れだ。
いまは、もうすでに鉄道という時代ではないので
この面において、投下資本が格段に
すくなくなったという点も注目すべきだろう。
特にアメリカなどでは自動車普及以降
「郊外モデル」と いうのが成立している。
ウォルマートなどのショッピングセンターなどの
進出は、まさにこの郊外モデルで、
低い評価の土地を買って、
開発によって価値を上げるという形だ。
これからはじめるランドバンキング に
注意すべきところは、
まず情報と状況に非常に敏感に
なれるかどうかという所。
たとえば道路一本引かれるかどうかで、
価値がまったく変わってくる。
自治体の計画はどうなっているのか
議会の動向はどうだ、
どの議員が反対し、賛成しているのか
現地の業者や投資家は、
それらを当然知っている上で
投資を考えたりしているので、
海外からの投資は、これに打ち勝つだけの
情報網をもっているかどうかが重要になる。
そういう所をポイントに、
例えば中国資本などの海外の他の投資会社が
おこなっているロビー活動はどのような状況なのか
きちんと確認しておくべき。
当然、現地調査はするのだろうけれど、
ただの観光程度で「いいところだ」とか思ってはいけない。
基本的には長期投資になるので、
きちんとした地元の有力者とのコネクションや
自治体や住民との信頼関係にまで注目が必要。
その周囲が開発されたとしても
日当たりや地下水の状況から
頭したところが売れないっていうことも
ありうるので、きちんとチェックが必要だ。
投資家としても、
非常にやりがいがある投資なので
時間をじっくりかけれて、
積極的に知識や経験を活かしたいという人は
チャレンジしてみるといいかもしれない。