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2012年6月20日水曜日

てきとう

是非一度はインドで見ておきたいものに仏教石窟寺院群がある。
インドとは様々な文化と歴史が入り乱れた国である。
たとえば、インドでは大小あわせると一年間に約4000以上ものお祭りがあると言われている。このお祭りというのも、インドの奥深い所で、ただヒンドゥーのものだげではなくて、仏教由来やら様々なものが入り乱れている。
 もちろん現在では観光資産としての仏教の関係の移籍も見直しが進んでおり、多くの仏教石窟寺院群を見ることができる。
仏教石窟寺院群の中で有名なのが、アジャンター石窟群とエローラ石窟群だろう。アジャンター石窟群は保存状態のきわめて良い繊細な壁画が残されていることで有名。エローラ石窟群は石に彫られた彫刻がすばらしく、迫力のある石彫寺院で有名だ。
インドのマハラーシュートラ州北部、ワゴーラー川湾曲部を囲む断崖を断続的にくりぬいて築かれた仏教石窟寺院群で、約550メートルにわたって大小30の石窟で構成されている。
 この古代仏教の遺跡は長い間忘れ去れていた。19世紀に入って、ハイダラーバード藩王国の藩王に招かれてイギリス人士官のジョン・スミスが虎狩りをしていたときに、この遺跡を発見する。
巨大な虎に襲われてジョン・スミスは、ワゴーラー渓谷に逃げ込み、そこで断崖に不思議なものを見つける。それが、馬蹄形の窓のようなもので細かな装飾が施されていた仏教石窟寺院群の入り口であったのだ。
 特にアジャンター石窟群の第1窟がすばらしい。内部には数多くの仏像と驚くべき装飾が残されている。特に目をひくのが、入口柱や天井にあるミトゥナ像や飛天、蓮華や鳥獣の画像が描かれたりレリーフだ。
さらにヴィハーラ窟の壁面には、絵巻物のような絵図が描かれた。これらは、悟りを開いたブッダが送ったその生涯を模範的なものとして、巡礼に来た人々にわかりやすく絵解きによって表現することで、よりいっそうの信仰心をもつように教育する目的をもっていたと考えられる。
 さらに、このアジャンター石窟群には、未完成な仏教石窟もあり、それを観光することもできる。実際にどのようにして仏教石窟がつくくられたのか、生々しく見ることができるのだ。
 世界遺産でもあるエローラ石窟寺院郡は、アンコール・ワットやピラミッドと並び、世界遺産の中でも最も印象的な遺跡の一つとも言われている。この石窟寺院郡の面白いところは、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教といった異なった宗教の石窟寺院や修道院が存在し、宗教の寛容性を表しているとされている所だ。
 この中で、一番古いものが仏教石窟とされ、仏間の中央に彫られた仏像の周囲に、やや乱雑に各種の菩薩像や天女が彫られており、古代仏教の荒々しいさが現在の整理された仏教から見るとややグロテスクですらあるという。
 ヒンドゥー教石窟はエローラ石窟寺院郡の中でも、もっとも重要なものとされ、なんといっても、カイラス山をイメージした巨大な彫刻がめをひく。100年の歳月をかけて掘り出されたというこの石窟はパルテノン神殿などを遙かに超える規模をもっているという。