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2012年6月14日木曜日

味を表すときに、 「甘味」「塩味」「辛味」「苦味」「旨味」を 併せて「五味」という人がいて、 それに当てはまらないから「珍味」という とまこと、しやかにいう人がいるけれど、 そもそも「五味」っていうと仏教なんかで 牛乳を精製するときの味の変化をいっていたものらしい。 最初の「乳味」から始まって 「酪味」「生酥味」「熟酥味」と来て 最後になじみのある言葉の「醍醐味」にたどり着く。 醍醐というとチーズのようなものだと考えられているけれど 日本ではよく「珍味」と称してチーズを使った製品を 売っているのを考え合わせてみると、なかなかおもしろい。 ちなみに「熟酥味」というのは、 サンスクリット語では「サルピス」というらしい。 そう。「カルピス」の語源だそうだ。 元々「カルピス」は、 モンゴルで飲まれていた「ジョッヘ」という 飲み物が元になったというのだけれど、 これから水分を飛ばして、加熱すると 「シャルトス」という食べ物になる。 いわゆる「モンゴルバター」というものだが、 モンゴルデは塩気の強いミルクティーに この「モンゴルバター」を溶かして 肉や穀物なんかを入れて食べるのだそうだ。 日本人にとっては、あまりなじみのない食べ方で、 たしかに珍味ではあるが、かなりうまいのだそうだ。